オランダのポケモン事情

はじめに

近年、海外移住をする上でポケモンが重要になってきています。今回は、オランダのポケモン事情をまとめました。普段の行動範囲(アムステルダム〜アムステルフェーン〜アイトホールン付近)の話なので、他の場所では違うかもしれません。

全体的に

オランダでは日本ほどポケモンが盛んではありません。首都のアムステルダムでさえ、土日昼間の伝説ポケモン「エンテイ」のレイドバトルになかなか人が集まらないほどです。

ポケストップとジム

アムステルダムや郊外のショッピングモールなど、人が集まるところではポケストップやジムがたくさんあります。逆に、人が集まらないところでは全然ありません。次のスクショはアムステルフェーンのショッピングモールですが、都内に匹敵する密集度です(ただし、木曜以外の平日は18時に閉まるため、仕事帰りにモンスターボールを集めるのには適していません)。

ジム

都内だと常にジムにポケモンが6体配置されている上にCPがほぼMAX状態で、誰かがジムを落としたら一瞬でポケモンが6体配置されます。オランダでは、一部のエリア(上記アムステルフェーンのショッピングモールやアムステルダムのダム広場など)は似たような感じです。

しかし、それ以外のエリアではポケモンが6体配置されていないことが多いです。配置されていたとしても、CPがほぼ空だったりします。そんな感じなので、ポケモンを配置しても全然帰ってきません。3日間帰ってこないとかもざらです。

都内ではすぐにポケモンが帰ってきてポケコインがなかなか集まらない問題がありましたが、こちらでは帰ってこなくてポケコインが集まらない問題があります。特に、ハピナスはなかなか帰ってこないので、ナッシーやシャワーズなどちょっと弱めのポケモンを配置するなどの対策が必要です。

特徴

日本ではあまり見かけない特徴として、集団行動があります。もともとの友達だったり、FacebookなどのSNSで集まった人同士でレイドバトルに挑んでいる姿をよく見かけます。先日も、エンテイのレイドバトルで参加者が3人しかおらず、戦うのをあきらめようとしたところ、一気に10人ぐらいに増えてエンテイを倒すことができました。

また、レイドバトルが始まる前にポケモンの画面を開いてスタンバイしていると、「ポケモン?」と話しかけられたりします。人数が足りないときは、人が集まるまでみんなで待ち、人数が揃ったらみんなで同時に参加してボスを倒し、一体感が生まれます。

(写真は、オランダ到着の24時間後にアムステルダムでルギアのレイドバトルをしている様子。写真に写ってる人たちとバトルに挑んでルギアをゲットした)

まとめ

エンテイが全然捕まえられなくてつらい。

オランダに移住して1週間の感想

はじめに

オランダに来てから1週間ちょっと経ちました。現時点での感想をまとめます。特に強く感じたことは、太字にしています。

生活

普段の行動範囲(アムステルフェーン〜アイトホールン付近)の話です。アムステルダムは事情が違うかもしれません。

  • みんな英語が話せますが、デフォルト言語はオランダ語です。スーパーやレストランは大体オランダ語表記です。たまにフランス語とドイツ語も併記されている感じで、英語が使われているところは少ない印象です。
  • お金の支払いはデビットカードがメインです。アムステルダムはそうでもないですが、郊外だとクレジットカードが使えない店も多いです。現金もあまり使わないようで、スーパーでは現金が使えないレジもあります。
  • 予想とは違っていて、日曜でも開いてる店が多いです。ただ、日曜の営業時間は短めです。また、平日のスーパーでも21時には閉まるため、夜遅くに買い物はできません。
  • 天気が変わりやすいです。大雨は少ないですが、傘をさすか悩む程度の小雨がときどきあります。
  • 公共機関だと、バスとトラム(路面電車)が交通の中心です。バスが来る時刻が電光掲示板に表示されていて、リアルタイムに更新されるのでハイテクな感じです。
  • トイレにウォシュレットがありません。ヨーグルトを毎日食べる等の対策が必要です。
  • 街中にゴミ箱がたくさんあって、便利です。

会社

  • 在宅勤務の人が多く、エンジニアは半分以上が在宅で、アプリエンジニアは自分以外全員在宅勤務です。一度も会ったことのない人と仕事をするという新鮮な体験中。
  • 残業はありません。18時には大体の人がいなくなります。日本とは逆に、遅くまで仕事をしていると、いけないようなことをしている気持ちになってきます(自分は出社時刻が遅めなので退社時刻も遅めで、帰る頃には人がほとんど残っていません)。
  • Slackは真面目な雰囲気です。前職では「ありがとうございます!」や「了解しました!」の代わりに「味噌煮込みうどん!」と言っていたのですが、そんなことを言える空気感ではありません。せめてもの抵抗で「神」リアクションを追加したところ、何人かに使ってもらえたので、空気を変えられる可能性はありそうです。
  • 机や席の空間が広いです。立ち上がっても椅子が壁にぶつかったり、後ろの人の椅子にぶつかったりしません!!(鎌倉オフィスdisではないですよ)

住居(会社のシェアハウス)

  • 田舎です。会社のあるアムステルフェーンはまだショッピングモールや商店街的なのもあって良いですが、シェアハウスのあるアイトホールンは田舎です。土地勘がないから会社のシェアハウスにしたものの、このままだとせっかくのオランダ生活が楽しみづらいので、引越しを検討中です。
  • 一軒家の3階(屋根裏)で、広いです(反対側に同じぐらいの空間があります)。

食べ物

  • パンやポテトが美味しいです。ただ、素材は良いのに味付けが微妙で、なぜこうなったな料理も結構あります。
  • 外食の店は、ファーストフードor高いレストランがほとんどです。やはり自炊しないと辛そう。
  • スーパーの物価は東京より安めかも。
  • プロテインが激甘いです。規定量の1/3ぐらいなら何とか飲めるレベルです。安いプロテインを買ったからかもしれません(700gで1400円ぐらい)。

その他

  • 時差の影響で、日本の人とのLINEが難しいです。
  • 目覚めが良いです。目覚ましが鳴る前に起きます。
  • 初日の歓迎会?で日本料理屋に行ったら、キヤノンの人がいて、ちょっと話した。

次回予告

一番重要な「オランダのポケモン事情」は長くなりそうなため、別途まとめたいと思います。

 

オランダ行きを決断するまでに考えたこと

はじめに

オランダに移住することを色んな人に伝えたところ、「よく決断したね」とか「度胸あるね」とか言われました。個人的には、大阪に引っ越すような感覚+αな感じで、そんなに大ごとではないと考えています。今回は、僕がオランダ移住を決断するまでに考えたことを書きます。

海外移住のハードル

海外移住には、国内の引越しにはないハードルがいくつかあると思います。以降、僕が考えたハードルを、重要だと考えた順に挙げていきます。

ヤングジャンプが読めなくなる

ヤングジャンプは電子化されておらず、海外ではヤングジャンプが読めません。これは、僕だけではなく多くの日本のソフトウェアエンジニアにとって、海外移住最大のハードルの一つかと思います。「キングダム」や「天才たちの恋愛頭脳戦」の読めない生活は、想像するだけで泣きそうになってしまいます。

では、このハードルをどのように乗り越えたかというと、

知りませんでした

ジャンプやマガジンが電子化されているから、当然ヤングジャンプも電子化されていると思っていました。知ったのは、(内定を受諾して)ビザの申請が開始された後です。さすがに、ヤングジャンプが読めなくなるからやっぱりオランダ辞めますとは言えず、自動的にハードルを乗り越えました。

去年買ったばかりの洗濯乾燥機を手放さないといけなくなる

僕の16年にもおよぶ独り暮らしの歴史を2つに分けるとするならば、洗濯乾燥機を買う前と後。それぐらい、洗濯乾燥機は僕の人生を大きく変えました。「オランダにはこの洗濯乾燥機を手放すだけの価値はあるのだろうか」ということは最後まで悩みました。しかし、オランダにも乾燥機はあるっぽい雰囲気だったため、思い切って手放すことを決意しました。

映画館で海外の映画を観れなくなる

もともと映画館に観に行くことはそんなにないし、最近はすぐにiTunes化されるから、まあ良いかと思いました。

まとめ

海外移住と聞くとすごいイメージがあるかもしれませんが、冷静に考えると、そんなに大したことではありません。むしろ、国内の引越しと共通のハードルの、「人間関係を0から構築しないといけなくなる」とか「友人と(気軽に)会えなくなる」等の方が大きいかと思います。

要するに、オランダ移住は大阪に引っ越すような感覚+αな感じです。

次回予告

オランダ生活を書いていくよ!

オランダで働くことになった理由

はじめに

前回の投稿では「東京で働くつもりだったのにオランダで働くことになった」という話をしました。今回は「なぜオランダで働くことになったのか」を書こうと思います。

長い話になってしまうため、まず大まかな流れを書いて、その後詳細を記述していきます。

あらすじ

普通に東京の会社に転職する気満々で求人サイトを検索していたら、偶然オランダの求人が引っかかり、軽いノリで受けたら内定を頂いて行くことになった、という感じです。

以下、詳細です。

転職活動を開始してからオランダの求人を見つけるまで

カヤックでは主にiOSエンジニアとして働き、最後の1年強をデータ分析の仕事にも携わったため、メインでiOSエンジニア+サブでデータサイエンティスト的な職種の仕事を探しました。
※個人でゲームアプリをリリースしているせいか、仕事でもゲームを作っていると思われているようですが、仕事でゲームを作ったことはありません

色々調べた結果、東京のiOSエンジニアの求人は大体、受託 or ソーシャルゲームで、たまにスタートアップを見かけるという感じでした。しかし、受託やソーシャルゲームにはあまり興味がなく、かといって見知らぬスタートアップに飛び込む勇気もありません。一方、データサイエンティストの求人は、スキルセット的に厳しい感じでした。

どうするかなーと、最近話題の Wantedly で適当に検索していたところ、オランダの求人が偶然引っかかりました。

オランダの求人に応募

日本の求人サイトなのに、どうしてオランダの求人があるんだろう?と疑問に思いつつ、求人の詳細を確認すると、日本人がつくった会社のようでした。会社のHPも日本語版があり、求人内容なども日本語で確認できました。

もともと海外で働きたい気持ちはあったものの、海外で働く方法がわからず、転職対象として考えていませんでした。

ところが、目の前には日本語で書かれた求人票があり、応募手順も履歴書と職務経歴書をメールで送るだけです。

もうこれは応募するしかない!と興奮しながらメールを送信しました。

なぜ海外か

ここまで読むだけだと、なんで海外やねん、と思うかもしれません。

僕が海外で働きたい理由は単純で、
世界には何百カ国もの国があるのに、日本しか知らずに死んじゃうのはもったいないから
です。

グローバル化がどうとか、そういう意識高い系な理由ではありません。

なぜオランダか

上述した通り、オランダなのは、たまたまです。もしアメリカの求人があればアメリカを選んだだろうし、ドイツの求人があればドイツを選んだと思います。

そして内定へ

応募から10日後、書類選考通過の連絡が届きました。

その後、スカイプ面接1回とプログラミングの課題を提出した結果、内定を頂きました。もうその頃にはオランダに行く気満々で、多少の質問を確認後、オランダ行きを決意しました。

次回予告

オランダに移住することを色んな人に伝えたところ、「よく決断したね」とか「度胸あるね」とか言われました。個人的には、大阪に引っ越すような感覚+αな感じで、そんなに大ごとではないと考えています。次回は、僕がオランダ移住を決断するまでに考えたことを書いてみたいと思います。

(早速ブログの更新を忘れていたため、ちゃんと更新するように次回予告をしてみました)
(ブログのネタを募集しています。ご質問やオランダに行ったらこんなことを書いて欲しい等があればご連絡ください)