デブサミ2014に行ってきた(2日目)

昨日に続き、今日もデブサミに行ってきました。

1日目に比べると面白い&刺激的なセッションが多かったです。
資料は下記ページに随時アップされています。

デブサミ2014、講演関連資料まとめ:CodeZine

以下、メモ。Evernoteをコピペしたらレイアウトがおかしくなったので、後で整形したい。。

【14-B-1】「やる気を引き出す組織風土のつくり方」

講演者:サイバーエージェントの藤田 晋社長
前提
  • 業績が伸びている
  • 社員が十分な対価を得られていること

組織

  • 20-30代が大半。40代は 3%
  • ポジティブな社員がマジョリティ
  • 抜擢は実績以上に人格を重視
人事
  • CA8:2年毎に1〜3人取締役を入れ替える
  • CAJJ制度:事業の利益規模によってJ1〜J5
  • あした会議:取締役と選抜された社員が、新規事業や課題解決を提案する合宿
  • 社内キャリアエージェント:→適材適所に全力を尽くす
社風
  • 社員総会:活躍した社員を表彰する
  • オープンなSNS活用
  • 飲みニケーション
  • 社内結婚が多い
  • 若手の抜擢:新卒入社の子会社取締役数42名
効果がありそうでないもの
  • 離職率の低さ
  • ストック・オプション:タイミングによって必ずしも優秀な人が報われるわけではない。辞めるタイミングができてしまう
  • 美人が多い?
  • にんじんボーナス
  • 仕事とプライベートの切り分け
まとめ
  • 空気が大事

【14-B-2】「グリーを支えるデータ分析基盤の過去と現在」

過去の話
  • データ欲しい人が増えてきた
  • (ディレクター等への)データ提供が正直しんどくなってきた
GREEデータ分析基板
  • コンセプト
    • Accessability
    • Scalability
  • ゲーム
    • Treasure Dataベース(ゲームへのアクセスログ)
  • GREE Platform
    • Hadoopベース(ゲームからAPIへのログ、ユーザ情報)

ゲームのデータ分析基板

  • Treasure Data
  • データについて
    • 約20ゲームタイトル
    • Webサーバー 2000台以上
    • log aggregator サーバー 40台以上
    • 送信データ量 1TB/月
  • アクセス遷移分析
    • ページ遷移:起点のページから何割のユーザーが目的のページに到達したか
    • 離脱
    • クリック:ページ内のどこがクリックされたか
      • 実際の画面にオーバーレイ表示
  • ジョブ管理ツール
    • データを社内に開放したことで、非効率なジョブが大量に投げ込まれる
    • →ジョブのモニタリングと管理が重要
      • ジョブの可視化
      • 強制 kill
GREE Platformのデータ分析基板
  • 利用状況
    • 5000ジョブ/日
    • 60TB
    • 130ユーザ(ほとんどが非エンジニア)

【14-B-3】「モバイル版グーグルマップのUXはいかにして作られたのか?」

概要
  • どのようなプロセスでデザインを決定したのか?
  • 日本人がいかにしてコミュニケーションをとったのか?
グーグルのデザインの特徴
  • グーグルの検索結果の1ページ目:原稿用紙5枚分、多くの人は10秒以内に次のページへ
  • 検索キーワドに応じて、地図、ニュースなどを推測して検索結果のトップに表示
  • ユーザーが何を求めているかを推測して賢く表示
グーグルの開発チームについて
  • PM、Eng、UX
    • UXはプロジェクトの初期から携わる
  • UXメンバー構成
    • UXデザイナー、ビジュアルデザイナー、ユーザーリサーチャー、リクルーター、ウェブディベロッパー、コピーライター
    • 世界中で活躍
  • 世界中のPM、Eng、UXが協力して1つのチームに
グーグルマップのUXがいかに作られたか
  • 機能が多くなった結果、グーグルマップを作り直すことに
  • コンセプト:地図を中心にしたアプリケーションに戻す
  • 乗り換えページ
    • トップ画面から時刻の情報を取り除いた
    • 目的地を入力すると、現在時刻からの検索結果を表示(モバイルの性質)
  • 世界中の人とコミュニケーションをとって開発
    • 例:アメリカは電車が時間通りに来ないから時刻は薄くして欲しい
    • どうやって意見をまとめていったか
      • 基本的には、全会一致。どうしても決まらない時はリーダーが決定することも。
      • チームメイトを信頼する
        • 直接会って、相手のことを知る:10分だけでも、ランチするだけでもよい
        • ヴァーチャルコーヒー:テーマを決めずにミーティングする
        • メールを書く:きちんと伝えられる、深く考えていることを知ってもらう
          • 英語が苦手だと会話では上手くコミュニケーションとれないことがあるため
  • まとめ
    • ディスカッションが頻繁に行われた
    • フラットな関係で意見を言い合えた
    • 上の2つにより、開発前に様々なシミュレーションができた
    • 短期間で開発
スクリーンの前で歩きながら発表するスタイルが特徴だった

【14-C-4】「DeNAにおけるゲーム以外の新規事業の立ち上げ方」

講演者:エンターテイメント事業本部(非ゲームの新規事業の開発)
サービス紹介
  • マンガボックス
  • Showroom
    • アイドルやタレントのパフォーマンスをライブ配信
  • チラシル
  • 他多数
  • 上記サービスを1つの部署で開発

ものづくりの進め方

  • スクラムの守破離
    • 現在のメンバーのほとんどが1年前にスクラムを経験
    • スクラムを忠実に実行するにはコストがかかる(バックログなどを全てアナログで)
  • 工夫してみたこと
    • 専任のスクラムマスターをやめる
    • タスクの粒度は荒く、ストーリーポイントは振らない
    • バーンダウンは排除
    • タスク管理は各チームやりやすい方法で(Git/アナログ/GoogleDocs)
  • 少人数体制
  • 結果
    • デイリースタンドアップがプランニングと振り返りも兼ねる
    • 開発の遅れもあまりなかった
  • 人が増えたら、進捗遅延や意思疎通など、従来の問題が出てくる

フィードバックの例

  • チラシル(ターゲット:主婦)
    • アルバイト募集で出を集める
    • モックアプリをインストールしてもらう
    • 2-3週間、利用し続けてもらい、リモートで感想を聞く
  • アプリゼミ(ターゲット:小学生)
    • 小学生と親にオフィスに来てもらいモックを使ってもらって評価
    • このサイクルを何回も繰り返す
  • Peko!(ターゲット:USの大学生)
    • USの大学前でテスターを勧誘(200人)
    • 2週間ぐらい使ってもらい、分析ログを分析。
    • ヘビーユーザーはユーザーインタビューも実施
    • Facebookログインは、事前にユーザーに聞くと半分は使わないと答えるが、実際に計測すると8割は使う

どこまでエンジニアが関与

  • 9サービス中4サービスはエンジニアが事業計画を立案
技術面の話
  • サーバアプリケーション
    • リードエンジニアが好きに使いたいフレームワークやミドルウェアを決定(今はPerlが多い)
  • インフラ
    • コスト優位な部分ではAWSも積極的に活用(海外とか)
  • スケーラビリティ
    • どんなにスモールスタートでも確保必須
    • 原則、ユーザが集まる前提で企画/開発
  • GitHub Enterprise
    • 各チームの各リポジトリをエンジニア全員がWatch
  • ネイティブアプリ
    • まずはどちらか一方だけ集中開発してリリース
    • スケールしそうになったらもう片方の開発を始める
    • iOSのバージョン:最近はiOS7専用が多い
  • 通知
    • コミュニケーションスピードが年々上がってきている
    • 通知のために常時接続
プロモーション
  • オーガニックの流入は、よくて30-40DL/日
  • 広告出稿してユーザを流入させ、効果測定を行う

1年経ってみて

  • 余計なことを考えずに、コトに向かうことが最重要
  • ひたすらフィードバックループを回して、コツコツ前に進む(銀の弾丸はない)

【14-A-5】「エンジニアだからできる 自由な生き方」

講演者:IKEAの人、風呂の人
※話が面白くてメモがあまり取れま(取りま)せんでした
  • 自由とは何か
    • 自己決定権
      • 所属する社会を選ぶ(何かを捨てる)
      • フリーランスもノマドも自由じゃない
        • 時間配分は自由かもしれないが、成果物は自分で決定できない
  • なぜ自由になりたいのか
    • 好きなモノを作りたいから
    • 大きなものを作るには多くのthe dotsが必要
  • 自分の自由を価値に繋げて社会に認めて貰う
  • リスクをコントロールするため積極的にチャレンジをしよう
  • 10年後に自分がどうなりたいのか
  • 自由は闘って勝ち取る!
所感
  • スマホアプリのクリック率を分析しよう
  • dots をたくさんバラ撒こう
  • 2日目は刺激的なセッションが多かった!(宣伝感もあまりなかった)

デブサミ2014に行ってきた(1日目)

デブサミ2014に行ってきました。
参加するのは今年で3回目ですが、年々企業の宣伝イベントになってきている気が。。

資料は下記ページに随時アップされるみたいです。

デブサミ2014、講演関連資料まとめ:CodeZine

以下、メモです。

【13-A-1】「クラウドがもたらした多様な破壊と創造」

クラウドによって、今後どのような仕事やサービスが破壊され、創造されるのかというテーマの講演。
途中から、色んな会社の自社サービス宣伝大会みたいな感じに。。

【13-D-3】「フロントエンドエンジニア(仮)~え、ちょっとフロントやること多すぎじゃない!?~」

講演者:サイバーエージェント、2008-2011:ウェブデザイナー→2011-2012:ウェブディレクター→2012-:ウェブディベロッパー

  • CAで作ったアプリ:GIRL’S TALK、GF
  • GRUNT:いろんなツールの機能をもつコマンドラインツール
  • WEBPAGETEST:ウェブページのパフォーマンスを計測してくれる

資料に、ミサワなどのネタが散りばめられていて面白かった

【13-C-4】「iOSにAndroid、百花繚乱モバイル開発環境を比較する」

講演者:シリアルゲームズ

  • HTML5は、Web アプリ(Facebookなど)にオススメ。中でも「Sencha Touch」がオススメ
  • Script(LL言語)は、Web API 経由のアプリにオススメ。
  • Mono touch(Xamarin、Unity3D)は、.NET Framework/C#が使える点がオススメ。
    • Unity3Dは、iOSはネイティブで動くが、Androidは.NETのVM上で動く。
    • 一般アプリは、Xamarin。ゲームはUnity3D。
  • Delphi
    • 利点
      • iOS/Androidの両方がネイティブになる。
      • GUIも1ソースで
    • 難点
      • Androidは、ネイティブが弱点
      • Pascal系列の言語
      • NativeUIの見た目を自分で描いている(OSのアップデート時などにStyleを更新しないといけない)
      • IDEがWindowsだけ。iOSアプリを作るときは、Windows+Macが必要
  • 結論
    • 一般アプリ
      • DelphiかXamarin
    • エンタテイメント分野
      • Unity3D

【13-E-5】「Stormで実現するビッグデータのリアルタイム処理プラットフォーム」

ビッグデータ×リアルタイム

  • 1分間のFacebook投稿数やSkypeコール数は、Twitterツイート数の約10倍
  • 今後求められるビッグデータ処理
    • 不正アクセス検知、交通情報や災害情報の分析、緊急災害時の対応など
      →リアルタイム処理(ストリームデータ処理)が必要
  • ビッグデータ処理の3つのタイプ
    • バッチ処理
      • MapReduce、Hadoop
    • ストリームデータ処理
      • Storm
  • ストリームデータ処理とは
    • リアルタイムに、解析・分析の処理を行い続ける

ストリームデータ処理を実現するStorem

  • Twitter社がオープンソースとして公開した分散リアルタイム処理フレームワーク(2011/09/11)
  • コアエンジンはClojure、コンポーネントはJava、PHPなどの多くの言語で開発できる
  • 導入事例
    • Twitter、グルーポンなど

ストリームデータ処理のアーキテクチャ

【13-B-6】「mobile backend活用事例から見る「これからのスマホアプリ開発とクラウドの展望」」

mBaaS

  • サービス
    • Parse(海外でメジャー)
    • Stack Mob
    • Amazon SNS Mobile Push
    • Google
  • 機能
    • データストア、プッシュ通知、ファイルストア、会員管理、SNS連携

所感

  • XamarinとmBaaSは使ってみたい!
  • 全体的に「テーマの概要+自社サービスの宣伝」という印象で、時間の割に新しく得られた知識は少なかったような。。
    →デブサミは、興味のあるテーマより興味のないテーマのセッションを選んだほうが良いのかも

明日も行ってきます!

デブサミ2013(1日目)に行ってきた

先週の木曜、デブサミ2013に行ってきました。

参加したセッションは以下の4つです。特に良かったものは赤色
・【14-E-4】 デザインを考えるときにデザイナーが考えること~デザイナーの頭の中~(秋葉ちひろ氏)
・【14-C-5】 O2Oのデザイン(河村奨氏)
・【14-C-6】 Enterpriseでもモバイルアプリ開発 ~サーバサイドも含めたアーキテクチャのパターン~(岡本充洋氏)
・【14-C-7】 真剣アラサーカタリバ(仮)

各セッションの所感を書いていきます。なお、今回は仕事の関係でPCを持ち込めず、ほとんどメモできませんでした。。

・【14-E-4】 デザインを考えるときにデザイナーが考えること~デザイナーの頭の中~(秋葉ちひろ氏)

自分なりに内容を一言でまとめると「プログラマーもデザインの基本的な知識を身につけよう」です。そのために、デザイナーが普段どういうプロセスでデザインを考えているかということを紹介しています。内容と直接関係ありませんが、スライドの色使いやアニメーション、発表時に立ち位置を左右に入れ替える所がプログラマーとは違うと感じました。

資料がアップされているので、詳細は資料を御覧ください。

 ・【14-C-5】 O2Oのデザイン(河村奨氏)

「リブライズ〜すべての本棚を図書館に〜」の紹介と、O2O(Online to Offline)とはどういうものか、の説明がありました。O2Oの事例として面白かったのですが、話があっちこっちに行って、かなり早い段階からついていけなくなりました。。

こちらも資料がアップされています。

・【14-C-6】 Enterpriseでもモバイルアプリ開発 ~サーバサイドも含めたアーキテクチャのパターン~(岡本充洋氏)

企業でサーバ(クラウド)連携をするモバイルアプリを作るには、どのようなアーキテクチャがあるかという紹介です。ただ、スピーカーがセールスフォースの方ということもあり、最終的にはセールスフォースの宣伝みたいな感じでした。

BaaSは知りませんでした。家に帰ってからググると、ParseというBaaSが人気なようで、月間100万APIリクエストまで無料で使えます。サーバー連携系は面倒くさそうと敬遠していましたが、Parseを使えば簡単に実装できそう。無料版だとストレージ容量が1GBまでだから写真投稿アプリとかは厳しいかなぁ。

BaaSに関しては、以下のページが良い感じでまとまっています。

「世界の全ての本棚を図書館に」──本と場所と人を結ぶ「リブライズ」、開発者が目指す大きな夢 (1_3) – ITmedia ニュース

こちらも資料があります。

・【14-C-7】 真剣アラサーカタリバ(仮)

エンタープライズ、ソーシャル、スタートアップの3つの世のバックグラウンドを持つエンジニア、海外のアラサー事情に詳しいエンジニアのアラサー4人が、キャリア/結婚/家庭について語る、というちょっと変わったセッションでした。
時間は、他のセッション(50分ぐらい)より多い85分で、途中でダレそうか心配していましたが、始まってみるとすごく面白く、あっという間でした。
5人(司会含む)中4人が転職経験者で、転職の経緯や転職に対する考え方を聞いているうちに、色々考えさせられました。僕の場合は、転職よりもネオニート(ry。
最後の方で5人とも既婚ということを知り、なんとなく切ない気持ちになって終わりました。やはり、仕事が出来る人はプライベートも充実してるんですね。。


全体を通して

今年は例年よりWebのセッションが多いように感じました。会社もプライベートもネイティブな僕は、受けたいセッションが少なかったです。去年はこんなんじゃなかった気がします。せめて簡単なサーバサイドぐらいは実装できるようになりたい、と改めて思いました。サーバサイド以前に、(Apple以外の)サーバ連携アプリを作ったことがないので、まずはBaaSを使ったアプリを検討するところから始めてみます。

 

デブサミ全体の資料まとめが公開されています。

デブサミ2013、講演関連資料まとめ:CodeZine

デブサミ2012の1日目に行ってきた

本日デブサミに行ってきました。聴いたセッションについてまとめます。
今回はマシンガントークなスピーカーが多く、あまりメモが取れていません。。
発表資料のアップは後日公式サイトで公開されると思うので、詳しくそちらをご覧下さい。
http://codezine.jp/devsumi/2012

なお、聴いたセッションは以下となります。
・【16-A-1】「見る前に翔べ ~ギークの工夫で社会を変えよう~」及川 卓也 氏
・【16-D-3】「ヤフーのHTML5対応」是井 真 氏
・【16-C-5】「JavaScript 最新事情 — 開発者なら知っておきたい次世代 JavaScript —」浅井 智也 氏
・【16-A-6】「いまどきのi18nのはなし」藤本 真樹 氏
・【16-A-7】「あの人の自分戦略を聞きたい!」和田 卓人 氏 / 小泉 守義 氏 / 市谷 聡啓 氏 / 倉貫 義人 氏 / 川口 耕介 氏 / 高橋 征義 氏 / bleis-tift 氏 / 高井 直人 氏

個人的に大事だと感じた部分は赤字にしてあります。
間違いや不足な部分がある場合、コメント欄や Twitter などで教えて頂ければ幸いです。

【16-A-1】「見る前に翔べ ~ギークの工夫で社会を変えよう~」及川 卓也 氏

・ガイアの夜明けに出たときは、メールで反響が来たが、プロフェッショナルでは、メールは1通しか来ていない。ほとんどSNSで来た。
・「2ch」 vs 「twitter, Facebook, google+」
上2つの反応はぜんぜん違う(前者はネガティブ、後者はポジティブなコメント)
→サイバーカスケード
・一番言いたいことは「Launch & Iterate」
-マーク・ザッカーバーグも「Done is better than perfect」と言っている
・製品開発の考え方 プロダクトアウトとマーケットイン
-プロダクトアウト=自分たちで考えて世に出す
-マーケットイン=マーケット(顧客の声)をもとに製品を開発
→本当のユーザの声を拾うのは難しい
Launch & Iterate は、上の2つのハイブリッド
プロダクトアウトの形で世に問い、マーケットインの形でフィードバックを受ける(クリック数などの無言の声)
市場を創造する場合は、市場調査には意味がない。
例:ウォークマンを作るとき、”企画書を提出して、試作を行ってという通常の手順を踏んでいたら、この商品は生まれなかったかもしれない。”
今日のユーザーを満足させることだけでなく、明日のユーザーのために製品をつくる
・市場競合
同じドメインの競合だけをみるのでは不十分
例:航空会社の競合は電話会社(電話技術が発達すれば出張が減る)
競合が何か機能を追加したときは、機能そのものではなく、なぜその機能を入れたのかを考える
・Speed
-日本企業は遅すぎる
-会議/ミーティング
終わる時間が決まっていない。時間が余ったら他の議題を入れる。
発言しない人がたくさんいる。
定例は不要では?ノーミーティングウィーク(2週間全くミーティングをしない)制度を試験的に導入したが、全く困っていない。
・「みんな来た道ばかりを気にするが、本当は行き先の方が大事だ。」 by パブリックエネミーズのジョン・ディリンジャー
創造性は制約を好む(制約から様々な工夫が生まれる)
見すぎて跳べないことが多い
 →見る前に跳べ

【16-D-3】「ヤフーのHTML5対応」是井 真 氏

・Yahooのアクセスの10数%がスマートフォンから。
・パフォーマンス向上
-JavaScriptの読み込み処理の分割
-デザインパーツの最適化
-情報の絞り込み
・UI設計/実装
-既知のデザインを利用
→慣れ親しまれたデザインで、直感的に利用可能
-タッチ領域の確保
→29×29を最小値
→ビジュアルのタッチ領域 ・ローカルストレージは、各種履歴、 設定保持に使用
・実装ガイドライン
UI、HTML5、JavaScript、WebAPIなど
→ネットのコピペはダメで、ガイドラインに沿って実装する。

【16-C-5】「JavaScript 最新事情 — 開発者なら知っておきたい次世代 JavaScript —」浅井 智也 氏

・現行仕様は ECMAScript 5th
-Script Mode
→良くあるミスをエラーとして検出 ※IE9見サポート
例:オブジェクトのプロパティ名や関数の引数名の重複
→次世代仕様では、Script Mode 前提(オン/オフで動作が変わる)ものがある
Memorization
→大きなオブジェクトを、アクセス時に初めて生成する方法
・ECMAScript 6th の目標
-より書きやすい言語
-テスト可能
-相互運用性を向上
-バージョニングは簡単に
-静的検証も可能に
・ECMAScript 6th は、Firefox と Chrome が一部の機能をサポートしているのみ
・ECMAScript 6th 新仕様
-Simple Maps (シンプルなコレクション)
-Simple Set (シンプルな集合)
-Weak Maps (キーは弱参照=GC対象)
-const, let, Block Scope
例:let で宣言すると、ブロック内のみで有効な変数になる
-Destructuring(分割代入)
例:左辺に配列を指定して、複数の要素に同時に代入可能
-for-of
配列の要素の一覧を列挙
-Typed Array
-型固定配列で高速数値演算
・JavaScriptの今後
-扱いやすく書きやすく
-サーバやエンタープライズも
-APIはHTML&DOM
-GPUやハードもフル活用

【16-A-6】「いまどきのi18nのはなし」藤本 真樹 氏

明日(2/17)誕生日
・言語人口:英語53%、日本語3%  ”Source:British Council”
・i18nとは「国際化」(複数言語の切り替え可能)
→i18n=アーキテクチャといえるようになったら一人前
・UTF-8 にしとけば大体大丈夫だが、以下の問題がある
-NFC/NFD/NFKC/NFKD
-絵文字
・ライブラリのデファクトスタンダード化
例:ICU/CLDR
・国際化で必要なこと
-言語
-小数点(カンマ or ピリオド)
-レイアウト(表示幅が異なる)
・Bi-Di(アラビア語対応)
-右から左に文字をかくが、数字や多言語は左から右
-4億人(5位)
・宗教
動物やファンタジー系のモチーフ
→Feature Flag で対応することが多いらしい
・法律
-成人の扱い、個人情報の扱い
・国際化対応の基本
-MessageFormat w/ICU
-UTF-8
-TimezoneはUTC
→クライアントでJSで調整するのが主流かも
・まずは2言語だけで、細かいところは忘れて、i18nなアプリケーションをぜひ!
-N=1とN>1の差は天と地ほど

【16-A-7】「あの人の自分戦略を聞きたい!」

・和田さんが、デブサミのテーマを聞いて思い浮かんだこと「達人プログラマー
・人材流動性の高まり→技術を意識的に選択することが必要
・「自分語り」が面白い→自分語りを集めた

クックパッド:高井さん(34)「私と自分戦略」
・SIer 勤務→Web 系企業
・メッセージ「時代背景を認識したうえで、自分の理想を実現するためにセルフブランディングする」
・3つのポイント
・シンプルに時代をとらえる
ムーアの法則、人口オーナス(日本の競争力は低下し、市場はシュリンクしていく)
業務システムとインターネットサービスは、両者が重なり合う領域がある。むしろ、今後の成長分野
「業務システム開発はなくなる」という認識
・理想を管理する
-理想について考える(どういう社会になってほしいのか)
→自分の能力を使ってできることは何か
傾きを管理する
→今の仕事を積み重ねることで自分の理想に到達できるか
・セルフブランディング
実力を価値ある状態にすること(≠実力を虚飾すること)
希少価値にある部分にリソースを投下する

bleis-tiftさん「自分戦略」
・プログラミングを始めてギリギリ10年
・大事だと思っていること3つ
・自分の好きなことを見つけ、それに結びつける
→好きじゃないと続かない
例:シンプルなものが好き→Git, 関数型言語
・学び続ける姿勢
・アウトプットする
アウトプットすると、インプットの量も増え、質も上がる
→知識を整理、反応をもらえる
アウトプットするだけでなく、アウトプットを広める
例:ブログを書いたら Twitter でつぶやく、発表したらブログを書く、リリースしたソフトウェアを勉強会で話す

達人出版会、日本Rubyの会の代表理事、元祖高橋メソッド:高橋さん「わたしの自分戦略」
・大学(1990)→ベンチャーA(事業譲渡、給与遅延)→ベンチャーB→起業(2010)
・起業で電子書籍屋へ
・300万〜500万ぐらいは必要

Jenkins リード開発者 川口さん
・情報発信は重要
-公開したソフトウェアが、Sun の人の目にとまった。
-Jenkins が本業になった
情報の発信は、誰かが1回やって終わりではない
 →人がやっているからといって価値がないわけではない
・情報の発信方法
-サービス公開
→ユーザと開発者という非対称な関係しかできない
→レバレッジがかからない
ドイツは英語を使う、フランス/イタリアは英語を積極的に使わない

ソニックガーデン代表取締役社長 倉貫さん「オーナーシップ と、スタートアップ と、ビジネスモデル について」
・大手 SIer からベンチャーへ
・納品のない受託開発というビジネスモデルの会社をつくった
・ビジョン
-プログラマを一生の仕事にする、高みを目指し続ける
– いつまでも、いつからでも夢に挑戦できる社会にする
自分を取り巻く環境も自分の価値
 →正々堂々と社外活動をする
・オーナーシップ
-会社と対等。
会社を「自分に報酬を与えてくれるお客様」と捉える
-会社にも提案していく。

永和システムマネジメント、DevLOVE 市谷さん
・自分戦略=転職?
ゴールデンサークルを使うと良い(Why → What → How)
・製造業とサービス業でビジネスモデルが違う
主観によって世界は変わる

小泉さん
・PHPのバグを修正してパッチを送ったりしていたら、開発に誘われた
・手堅い開発をやりたくなり、Javaのソフトウェア会社でバイト
・2012年、フリーランスのエンジニアとして活動
10年先に生き残らないエンジニア
 -過学習
 -局所解
  →自分の立ち位置をベンチマーク&間違いに気づいたら学習する

Q&A
Q. 歳とって技術についていけなくなったら、どうするか?
A. 歳下から学べるか、が重要
歳をとったら持ち玉でなんとかなる
Q. 希少性がある技術や人間性などは?
A. -狙ってやるのではなく、結果的に希少性が出るのでは?
-自分の実力を最も価値のある形で提供する
-希少とは相対的なものであり、むしろ差別化が大事。インターネットビジネスと業務システムの重なりが希少だと思う。
-人のやらないことをするのが好き。いたずら心があると良い。

『「Titanium Mobile」で作るiphone/Androidアプリ勉強会』の参加メモ

『「Titanium Mobile」で作るiphone/Androidアプリ勉強会』 http://atnd.org/events/24909
に参加してきました。忘れないうちにメモを残そうと思います。

概要

Web CAT Studio (株式会社リクルートエージェント)主催の Titanium Mobile の勉強会です。
内容は、以下の3つで構成されます。
・Titanium Mobile の説明(Titanium Mobile のエヴァンジェリスト増井雄一郎さん)
・Titanium Mobile を活用したアプリ事例紹介1【Zaim】 閑歳孝子さん
・Titanium Mobile を活用したアプリ事例紹介2【積ん読本】 灰色ハイジさん

Titanium Mobile の説明(増井雄一郎さん)

【実績】
・30万人近い開発者がいる
・3万5000のアプリが公開されている

【できないこと】
・画面の描画系(線を引く、画素操作とか)
・リアルタイム性が必要なゲーム

【特長】
・ObjCやJavaで機能を拡張するModuleを使うことができる
→OpenMobile Marketplace で公開されている
・”Write once, run anywhere” ではなく、”Write once, adapt anywhere” という方針
→結局、プラットフォーム毎に処理を分けて書かないと行けない部分が結構ある。しかし、上記の拡張モジュールをうまく使うことで多様なプラットフォーム上で動かすことが可能となる。

アプリ事例紹介1【Zaim】(閑歳孝子さん)

・2011/7~ 8万ダウンロード
・開発スケジュール
-サーバーサイド3ヶ月
-TitaniumでiOS 3ヶ月
-審査1ヶ月
-機能追加 2ヶ月
・最近の Titanium では CommonJS + シングルコンテキストで実装することが推奨されている

アプリ事例紹介2【積ん読本】(灰色ハイジさん)

・デザイナー、Titanium Mobile で2週間でアプリ「積ん読本」を作った
・アイコンを作るときはめっちゃレイヤーを使う

感想

Titanium は名前と概要ぐらいしか知らない状態で挑みました。
最初の Titanium Mobile の説明で “Write once, adapt anywhere” が意外というか、js 書けばそれで終わりだと思っていたので、世の中そんなに甘くないなーと感じました。

全体を通して、Titanium はクロスプラットフォーム開発というよりは、特定のプラットフォームの開発を js で書けて楽だよ!という印象です。
(プラットフォーム依存していない)共通ロジックを js で書いて使いまわすということはできそうかな。

内容とは関係ありませんけど、着ていった服の色が閑歳孝子さんと被っていて、しまったーという気持ちで一杯でした。何がしまったーかは分かりませんが。。

参加者の7,8割はプログラマーでした。もっとデザイナーや企画の人が増えれば面白いのに。というか、デザイナーや企画の人が集まるイベントに行ってみたい!