キヤノン株式会社を退職しました

2018.3.20 追記:退職してから4年後の話を書きました(一番下にもリンクがあります)
キヤノンを退職して後悔したこと


2014年4月30日付でキヤノン株式会社を退職しました。

キヤノンには2008年4月に新卒で入社し、約6年間お世話になりました。

やったこと

1年目はほぼ研修で、その後オフィス向けのパッケージソフトウェア(これ)の開発を5年間行いました。技術的にはWPFというWindowsのGUIフレームワークを使ったWindowsアプリの開発がメインでした。

キヤノンの中では珍しく、自分でコードを書く仕事が多かったです。
所属センターで毎年度末に開催されるアワードでは、2012年、2013年にコーディング大賞(年間のステップ数とコードの複雑度が評価基準)を受賞しました。
(アワード設立が2011年だったので、受賞率は2/3)

やめた理由

1番大きいのは「技術者として生きたかったから」です。

キヤノンに限らず大手メーカーでは技術的な仕事(設計や実装など)は他の会社に丸投げして、それを管理するのが主な仕事になります。元々ものをつくるのが好きでメーカーに入ったのに、このままだと管理業務や雑務に忙殺されてしまう。。という不安があり、やめることを考えるようになりました。

他には、後ろ向きな仕事が多いとか、ノルマのためだけの特許活動が虚しいとか、大手メーカーを辞める人によくあるような理由もあります。

なお、退職理由によくある(らしい)人間関係に関しては特に問題もなく、みんな良い人ばかりだったので、その点は恵まれていたと思います。

きっかけ

上記の理由で、今の会社で働き続けるのはやだなーと感じてはいたのですが、この不景気な状況で大手企業をやめる勇気は出ませんでした。技術的なことをしたいという欲求は土日にiPhoneアプリやAndroidアプリを開発することで抑えつつ、悶々とした日々が続いていました。

そんな中、去年の7月に香港へ旅行に行きました。
それは初めての海外旅行で、ツアーではなく、飛行機やホテルを自分で手配してのものでした。

旅行中、特に何かがあったというわけではないのですが、帰りの香港空港の中で急に「転職しよう」という考えが頭のなかに浮かびました。それまで転職についてちゃんと検討したことはありませんでしたが、一度「転職」という考えが頭に浮かぶと、もうそれ以外の選択肢はないんじゃないかと思うようになり、その場で転職することを決断しました。

といっても、当時担当していたプロジェクト的に、すぐ辞めるというのは流石にちょっと。。という状況だったため、比較的切りの良い今の時期に退職することにしました。

これから

今日から1週間ニートになり、その後Web制作会社で働く予定です。
キヤノンとは規模も分野も違う会社でギャップがすごそうですが、頑張っていきたいと思います。

社内外でお世話になった皆様、本当にありがとうございました。
引き続き、よろしくお願いいたします。


2018.3.20 追記:退職してから4年後の話を書きました
キヤノンを退職して後悔したこと