デブサミ2014に行ってきた(2日目)

昨日に続き、今日もデブサミに行ってきました。

1日目に比べると面白い&刺激的なセッションが多かったです。
資料は下記ページに随時アップされています。

デブサミ2014、講演関連資料まとめ:CodeZine

以下、メモ。Evernoteをコピペしたらレイアウトがおかしくなったので、後で整形したい。。

【14-B-1】「やる気を引き出す組織風土のつくり方」

講演者:サイバーエージェントの藤田 晋社長
前提
  • 業績が伸びている
  • 社員が十分な対価を得られていること

組織

  • 20-30代が大半。40代は 3%
  • ポジティブな社員がマジョリティ
  • 抜擢は実績以上に人格を重視
人事
  • CA8:2年毎に1〜3人取締役を入れ替える
  • CAJJ制度:事業の利益規模によってJ1〜J5
  • あした会議:取締役と選抜された社員が、新規事業や課題解決を提案する合宿
  • 社内キャリアエージェント:→適材適所に全力を尽くす
社風
  • 社員総会:活躍した社員を表彰する
  • オープンなSNS活用
  • 飲みニケーション
  • 社内結婚が多い
  • 若手の抜擢:新卒入社の子会社取締役数42名
効果がありそうでないもの
  • 離職率の低さ
  • ストック・オプション:タイミングによって必ずしも優秀な人が報われるわけではない。辞めるタイミングができてしまう
  • 美人が多い?
  • にんじんボーナス
  • 仕事とプライベートの切り分け
まとめ
  • 空気が大事

【14-B-2】「グリーを支えるデータ分析基盤の過去と現在」

過去の話
  • データ欲しい人が増えてきた
  • (ディレクター等への)データ提供が正直しんどくなってきた
GREEデータ分析基板
  • コンセプト
    • Accessability
    • Scalability
  • ゲーム
    • Treasure Dataベース(ゲームへのアクセスログ)
  • GREE Platform
    • Hadoopベース(ゲームからAPIへのログ、ユーザ情報)

ゲームのデータ分析基板

  • Treasure Data
  • データについて
    • 約20ゲームタイトル
    • Webサーバー 2000台以上
    • log aggregator サーバー 40台以上
    • 送信データ量 1TB/月
  • アクセス遷移分析
    • ページ遷移:起点のページから何割のユーザーが目的のページに到達したか
    • 離脱
    • クリック:ページ内のどこがクリックされたか
      • 実際の画面にオーバーレイ表示
  • ジョブ管理ツール
    • データを社内に開放したことで、非効率なジョブが大量に投げ込まれる
    • →ジョブのモニタリングと管理が重要
      • ジョブの可視化
      • 強制 kill
GREE Platformのデータ分析基板
  • 利用状況
    • 5000ジョブ/日
    • 60TB
    • 130ユーザ(ほとんどが非エンジニア)

【14-B-3】「モバイル版グーグルマップのUXはいかにして作られたのか?」

概要
  • どのようなプロセスでデザインを決定したのか?
  • 日本人がいかにしてコミュニケーションをとったのか?
グーグルのデザインの特徴
  • グーグルの検索結果の1ページ目:原稿用紙5枚分、多くの人は10秒以内に次のページへ
  • 検索キーワドに応じて、地図、ニュースなどを推測して検索結果のトップに表示
  • ユーザーが何を求めているかを推測して賢く表示
グーグルの開発チームについて
  • PM、Eng、UX
    • UXはプロジェクトの初期から携わる
  • UXメンバー構成
    • UXデザイナー、ビジュアルデザイナー、ユーザーリサーチャー、リクルーター、ウェブディベロッパー、コピーライター
    • 世界中で活躍
  • 世界中のPM、Eng、UXが協力して1つのチームに
グーグルマップのUXがいかに作られたか
  • 機能が多くなった結果、グーグルマップを作り直すことに
  • コンセプト:地図を中心にしたアプリケーションに戻す
  • 乗り換えページ
    • トップ画面から時刻の情報を取り除いた
    • 目的地を入力すると、現在時刻からの検索結果を表示(モバイルの性質)
  • 世界中の人とコミュニケーションをとって開発
    • 例:アメリカは電車が時間通りに来ないから時刻は薄くして欲しい
    • どうやって意見をまとめていったか
      • 基本的には、全会一致。どうしても決まらない時はリーダーが決定することも。
      • チームメイトを信頼する
        • 直接会って、相手のことを知る:10分だけでも、ランチするだけでもよい
        • ヴァーチャルコーヒー:テーマを決めずにミーティングする
        • メールを書く:きちんと伝えられる、深く考えていることを知ってもらう
          • 英語が苦手だと会話では上手くコミュニケーションとれないことがあるため
  • まとめ
    • ディスカッションが頻繁に行われた
    • フラットな関係で意見を言い合えた
    • 上の2つにより、開発前に様々なシミュレーションができた
    • 短期間で開発
スクリーンの前で歩きながら発表するスタイルが特徴だった

【14-C-4】「DeNAにおけるゲーム以外の新規事業の立ち上げ方」

講演者:エンターテイメント事業本部(非ゲームの新規事業の開発)
サービス紹介
  • マンガボックス
  • Showroom
    • アイドルやタレントのパフォーマンスをライブ配信
  • チラシル
  • 他多数
  • 上記サービスを1つの部署で開発

ものづくりの進め方

  • スクラムの守破離
    • 現在のメンバーのほとんどが1年前にスクラムを経験
    • スクラムを忠実に実行するにはコストがかかる(バックログなどを全てアナログで)
  • 工夫してみたこと
    • 専任のスクラムマスターをやめる
    • タスクの粒度は荒く、ストーリーポイントは振らない
    • バーンダウンは排除
    • タスク管理は各チームやりやすい方法で(Git/アナログ/GoogleDocs)
  • 少人数体制
  • 結果
    • デイリースタンドアップがプランニングと振り返りも兼ねる
    • 開発の遅れもあまりなかった
  • 人が増えたら、進捗遅延や意思疎通など、従来の問題が出てくる

フィードバックの例

  • チラシル(ターゲット:主婦)
    • アルバイト募集で出を集める
    • モックアプリをインストールしてもらう
    • 2-3週間、利用し続けてもらい、リモートで感想を聞く
  • アプリゼミ(ターゲット:小学生)
    • 小学生と親にオフィスに来てもらいモックを使ってもらって評価
    • このサイクルを何回も繰り返す
  • Peko!(ターゲット:USの大学生)
    • USの大学前でテスターを勧誘(200人)
    • 2週間ぐらい使ってもらい、分析ログを分析。
    • ヘビーユーザーはユーザーインタビューも実施
    • Facebookログインは、事前にユーザーに聞くと半分は使わないと答えるが、実際に計測すると8割は使う

どこまでエンジニアが関与

  • 9サービス中4サービスはエンジニアが事業計画を立案
技術面の話
  • サーバアプリケーション
    • リードエンジニアが好きに使いたいフレームワークやミドルウェアを決定(今はPerlが多い)
  • インフラ
    • コスト優位な部分ではAWSも積極的に活用(海外とか)
  • スケーラビリティ
    • どんなにスモールスタートでも確保必須
    • 原則、ユーザが集まる前提で企画/開発
  • GitHub Enterprise
    • 各チームの各リポジトリをエンジニア全員がWatch
  • ネイティブアプリ
    • まずはどちらか一方だけ集中開発してリリース
    • スケールしそうになったらもう片方の開発を始める
    • iOSのバージョン:最近はiOS7専用が多い
  • 通知
    • コミュニケーションスピードが年々上がってきている
    • 通知のために常時接続
プロモーション
  • オーガニックの流入は、よくて30-40DL/日
  • 広告出稿してユーザを流入させ、効果測定を行う

1年経ってみて

  • 余計なことを考えずに、コトに向かうことが最重要
  • ひたすらフィードバックループを回して、コツコツ前に進む(銀の弾丸はない)

【14-A-5】「エンジニアだからできる 自由な生き方」

講演者:IKEAの人、風呂の人
※話が面白くてメモがあまり取れま(取りま)せんでした
  • 自由とは何か
    • 自己決定権
      • 所属する社会を選ぶ(何かを捨てる)
      • フリーランスもノマドも自由じゃない
        • 時間配分は自由かもしれないが、成果物は自分で決定できない
  • なぜ自由になりたいのか
    • 好きなモノを作りたいから
    • 大きなものを作るには多くのthe dotsが必要
  • 自分の自由を価値に繋げて社会に認めて貰う
  • リスクをコントロールするため積極的にチャレンジをしよう
  • 10年後に自分がどうなりたいのか
  • 自由は闘って勝ち取る!
所感
  • スマホアプリのクリック率を分析しよう
  • dots をたくさんバラ撒こう
  • 2日目は刺激的なセッションが多かった!(宣伝感もあまりなかった)

デブサミ2014に行ってきた(1日目)

デブサミ2014に行ってきました。
参加するのは今年で3回目ですが、年々企業の宣伝イベントになってきている気が。。

資料は下記ページに随時アップされるみたいです。

デブサミ2014、講演関連資料まとめ:CodeZine

以下、メモです。

【13-A-1】「クラウドがもたらした多様な破壊と創造」

クラウドによって、今後どのような仕事やサービスが破壊され、創造されるのかというテーマの講演。
途中から、色んな会社の自社サービス宣伝大会みたいな感じに。。

【13-D-3】「フロントエンドエンジニア(仮)~え、ちょっとフロントやること多すぎじゃない!?~」

講演者:サイバーエージェント、2008-2011:ウェブデザイナー→2011-2012:ウェブディレクター→2012-:ウェブディベロッパー

  • CAで作ったアプリ:GIRL’S TALK、GF
  • GRUNT:いろんなツールの機能をもつコマンドラインツール
  • WEBPAGETEST:ウェブページのパフォーマンスを計測してくれる

資料に、ミサワなどのネタが散りばめられていて面白かった

【13-C-4】「iOSにAndroid、百花繚乱モバイル開発環境を比較する」

講演者:シリアルゲームズ

  • HTML5は、Web アプリ(Facebookなど)にオススメ。中でも「Sencha Touch」がオススメ
  • Script(LL言語)は、Web API 経由のアプリにオススメ。
  • Mono touch(Xamarin、Unity3D)は、.NET Framework/C#が使える点がオススメ。
    • Unity3Dは、iOSはネイティブで動くが、Androidは.NETのVM上で動く。
    • 一般アプリは、Xamarin。ゲームはUnity3D。
  • Delphi
    • 利点
      • iOS/Androidの両方がネイティブになる。
      • GUIも1ソースで
    • 難点
      • Androidは、ネイティブが弱点
      • Pascal系列の言語
      • NativeUIの見た目を自分で描いている(OSのアップデート時などにStyleを更新しないといけない)
      • IDEがWindowsだけ。iOSアプリを作るときは、Windows+Macが必要
  • 結論
    • 一般アプリ
      • DelphiかXamarin
    • エンタテイメント分野
      • Unity3D

【13-E-5】「Stormで実現するビッグデータのリアルタイム処理プラットフォーム」

ビッグデータ×リアルタイム

  • 1分間のFacebook投稿数やSkypeコール数は、Twitterツイート数の約10倍
  • 今後求められるビッグデータ処理
    • 不正アクセス検知、交通情報や災害情報の分析、緊急災害時の対応など
      →リアルタイム処理(ストリームデータ処理)が必要
  • ビッグデータ処理の3つのタイプ
    • バッチ処理
      • MapReduce、Hadoop
    • ストリームデータ処理
      • Storm
  • ストリームデータ処理とは
    • リアルタイムに、解析・分析の処理を行い続ける

ストリームデータ処理を実現するStorem

  • Twitter社がオープンソースとして公開した分散リアルタイム処理フレームワーク(2011/09/11)
  • コアエンジンはClojure、コンポーネントはJava、PHPなどの多くの言語で開発できる
  • 導入事例
    • Twitter、グルーポンなど

ストリームデータ処理のアーキテクチャ

【13-B-6】「mobile backend活用事例から見る「これからのスマホアプリ開発とクラウドの展望」」

mBaaS

  • サービス
    • Parse(海外でメジャー)
    • Stack Mob
    • Amazon SNS Mobile Push
    • Google
  • 機能
    • データストア、プッシュ通知、ファイルストア、会員管理、SNS連携

所感

  • XamarinとmBaaSは使ってみたい!
  • 全体的に「テーマの概要+自社サービスの宣伝」という印象で、時間の割に新しく得られた知識は少なかったような。。
    →デブサミは、興味のあるテーマより興味のないテーマのセッションを選んだほうが良いのかも

明日も行ってきます!