デブサミ2012の1日目に行ってきた

本日デブサミに行ってきました。聴いたセッションについてまとめます。
今回はマシンガントークなスピーカーが多く、あまりメモが取れていません。。
発表資料のアップは後日公式サイトで公開されると思うので、詳しくそちらをご覧下さい。
http://codezine.jp/devsumi/2012

なお、聴いたセッションは以下となります。
・【16-A-1】「見る前に翔べ ~ギークの工夫で社会を変えよう~」及川 卓也 氏
・【16-D-3】「ヤフーのHTML5対応」是井 真 氏
・【16-C-5】「JavaScript 最新事情 — 開発者なら知っておきたい次世代 JavaScript —」浅井 智也 氏
・【16-A-6】「いまどきのi18nのはなし」藤本 真樹 氏
・【16-A-7】「あの人の自分戦略を聞きたい!」和田 卓人 氏 / 小泉 守義 氏 / 市谷 聡啓 氏 / 倉貫 義人 氏 / 川口 耕介 氏 / 高橋 征義 氏 / bleis-tift 氏 / 高井 直人 氏

個人的に大事だと感じた部分は赤字にしてあります。
間違いや不足な部分がある場合、コメント欄や Twitter などで教えて頂ければ幸いです。

【16-A-1】「見る前に翔べ ~ギークの工夫で社会を変えよう~」及川 卓也 氏

・ガイアの夜明けに出たときは、メールで反響が来たが、プロフェッショナルでは、メールは1通しか来ていない。ほとんどSNSで来た。
・「2ch」 vs 「twitter, Facebook, google+」
上2つの反応はぜんぜん違う(前者はネガティブ、後者はポジティブなコメント)
→サイバーカスケード
・一番言いたいことは「Launch & Iterate」
-マーク・ザッカーバーグも「Done is better than perfect」と言っている
・製品開発の考え方 プロダクトアウトとマーケットイン
-プロダクトアウト=自分たちで考えて世に出す
-マーケットイン=マーケット(顧客の声)をもとに製品を開発
→本当のユーザの声を拾うのは難しい
Launch & Iterate は、上の2つのハイブリッド
プロダクトアウトの形で世に問い、マーケットインの形でフィードバックを受ける(クリック数などの無言の声)
市場を創造する場合は、市場調査には意味がない。
例:ウォークマンを作るとき、”企画書を提出して、試作を行ってという通常の手順を踏んでいたら、この商品は生まれなかったかもしれない。”
今日のユーザーを満足させることだけでなく、明日のユーザーのために製品をつくる
・市場競合
同じドメインの競合だけをみるのでは不十分
例:航空会社の競合は電話会社(電話技術が発達すれば出張が減る)
競合が何か機能を追加したときは、機能そのものではなく、なぜその機能を入れたのかを考える
・Speed
-日本企業は遅すぎる
-会議/ミーティング
終わる時間が決まっていない。時間が余ったら他の議題を入れる。
発言しない人がたくさんいる。
定例は不要では?ノーミーティングウィーク(2週間全くミーティングをしない)制度を試験的に導入したが、全く困っていない。
・「みんな来た道ばかりを気にするが、本当は行き先の方が大事だ。」 by パブリックエネミーズのジョン・ディリンジャー
創造性は制約を好む(制約から様々な工夫が生まれる)
見すぎて跳べないことが多い
 →見る前に跳べ

【16-D-3】「ヤフーのHTML5対応」是井 真 氏

・Yahooのアクセスの10数%がスマートフォンから。
・パフォーマンス向上
-JavaScriptの読み込み処理の分割
-デザインパーツの最適化
-情報の絞り込み
・UI設計/実装
-既知のデザインを利用
→慣れ親しまれたデザインで、直感的に利用可能
-タッチ領域の確保
→29×29を最小値
→ビジュアルのタッチ領域 ・ローカルストレージは、各種履歴、 設定保持に使用
・実装ガイドライン
UI、HTML5、JavaScript、WebAPIなど
→ネットのコピペはダメで、ガイドラインに沿って実装する。

【16-C-5】「JavaScript 最新事情 — 開発者なら知っておきたい次世代 JavaScript —」浅井 智也 氏

・現行仕様は ECMAScript 5th
-Script Mode
→良くあるミスをエラーとして検出 ※IE9見サポート
例:オブジェクトのプロパティ名や関数の引数名の重複
→次世代仕様では、Script Mode 前提(オン/オフで動作が変わる)ものがある
Memorization
→大きなオブジェクトを、アクセス時に初めて生成する方法
・ECMAScript 6th の目標
-より書きやすい言語
-テスト可能
-相互運用性を向上
-バージョニングは簡単に
-静的検証も可能に
・ECMAScript 6th は、Firefox と Chrome が一部の機能をサポートしているのみ
・ECMAScript 6th 新仕様
-Simple Maps (シンプルなコレクション)
-Simple Set (シンプルな集合)
-Weak Maps (キーは弱参照=GC対象)
-const, let, Block Scope
例:let で宣言すると、ブロック内のみで有効な変数になる
-Destructuring(分割代入)
例:左辺に配列を指定して、複数の要素に同時に代入可能
-for-of
配列の要素の一覧を列挙
-Typed Array
-型固定配列で高速数値演算
・JavaScriptの今後
-扱いやすく書きやすく
-サーバやエンタープライズも
-APIはHTML&DOM
-GPUやハードもフル活用

【16-A-6】「いまどきのi18nのはなし」藤本 真樹 氏

明日(2/17)誕生日
・言語人口:英語53%、日本語3%  ”Source:British Council”
・i18nとは「国際化」(複数言語の切り替え可能)
→i18n=アーキテクチャといえるようになったら一人前
・UTF-8 にしとけば大体大丈夫だが、以下の問題がある
-NFC/NFD/NFKC/NFKD
-絵文字
・ライブラリのデファクトスタンダード化
例:ICU/CLDR
・国際化で必要なこと
-言語
-小数点(カンマ or ピリオド)
-レイアウト(表示幅が異なる)
・Bi-Di(アラビア語対応)
-右から左に文字をかくが、数字や多言語は左から右
-4億人(5位)
・宗教
動物やファンタジー系のモチーフ
→Feature Flag で対応することが多いらしい
・法律
-成人の扱い、個人情報の扱い
・国際化対応の基本
-MessageFormat w/ICU
-UTF-8
-TimezoneはUTC
→クライアントでJSで調整するのが主流かも
・まずは2言語だけで、細かいところは忘れて、i18nなアプリケーションをぜひ!
-N=1とN>1の差は天と地ほど

【16-A-7】「あの人の自分戦略を聞きたい!」

・和田さんが、デブサミのテーマを聞いて思い浮かんだこと「達人プログラマー
・人材流動性の高まり→技術を意識的に選択することが必要
・「自分語り」が面白い→自分語りを集めた

クックパッド:高井さん(34)「私と自分戦略」
・SIer 勤務→Web 系企業
・メッセージ「時代背景を認識したうえで、自分の理想を実現するためにセルフブランディングする」
・3つのポイント
・シンプルに時代をとらえる
ムーアの法則、人口オーナス(日本の競争力は低下し、市場はシュリンクしていく)
業務システムとインターネットサービスは、両者が重なり合う領域がある。むしろ、今後の成長分野
「業務システム開発はなくなる」という認識
・理想を管理する
-理想について考える(どういう社会になってほしいのか)
→自分の能力を使ってできることは何か
傾きを管理する
→今の仕事を積み重ねることで自分の理想に到達できるか
・セルフブランディング
実力を価値ある状態にすること(≠実力を虚飾すること)
希少価値にある部分にリソースを投下する

bleis-tiftさん「自分戦略」
・プログラミングを始めてギリギリ10年
・大事だと思っていること3つ
・自分の好きなことを見つけ、それに結びつける
→好きじゃないと続かない
例:シンプルなものが好き→Git, 関数型言語
・学び続ける姿勢
・アウトプットする
アウトプットすると、インプットの量も増え、質も上がる
→知識を整理、反応をもらえる
アウトプットするだけでなく、アウトプットを広める
例:ブログを書いたら Twitter でつぶやく、発表したらブログを書く、リリースしたソフトウェアを勉強会で話す

達人出版会、日本Rubyの会の代表理事、元祖高橋メソッド:高橋さん「わたしの自分戦略」
・大学(1990)→ベンチャーA(事業譲渡、給与遅延)→ベンチャーB→起業(2010)
・起業で電子書籍屋へ
・300万〜500万ぐらいは必要

Jenkins リード開発者 川口さん
・情報発信は重要
-公開したソフトウェアが、Sun の人の目にとまった。
-Jenkins が本業になった
情報の発信は、誰かが1回やって終わりではない
 →人がやっているからといって価値がないわけではない
・情報の発信方法
-サービス公開
→ユーザと開発者という非対称な関係しかできない
→レバレッジがかからない
ドイツは英語を使う、フランス/イタリアは英語を積極的に使わない

ソニックガーデン代表取締役社長 倉貫さん「オーナーシップ と、スタートアップ と、ビジネスモデル について」
・大手 SIer からベンチャーへ
・納品のない受託開発というビジネスモデルの会社をつくった
・ビジョン
-プログラマを一生の仕事にする、高みを目指し続ける
– いつまでも、いつからでも夢に挑戦できる社会にする
自分を取り巻く環境も自分の価値
 →正々堂々と社外活動をする
・オーナーシップ
-会社と対等。
会社を「自分に報酬を与えてくれるお客様」と捉える
-会社にも提案していく。

永和システムマネジメント、DevLOVE 市谷さん
・自分戦略=転職?
ゴールデンサークルを使うと良い(Why → What → How)
・製造業とサービス業でビジネスモデルが違う
主観によって世界は変わる

小泉さん
・PHPのバグを修正してパッチを送ったりしていたら、開発に誘われた
・手堅い開発をやりたくなり、Javaのソフトウェア会社でバイト
・2012年、フリーランスのエンジニアとして活動
10年先に生き残らないエンジニア
 -過学習
 -局所解
  →自分の立ち位置をベンチマーク&間違いに気づいたら学習する

Q&A
Q. 歳とって技術についていけなくなったら、どうするか?
A. 歳下から学べるか、が重要
歳をとったら持ち玉でなんとかなる
Q. 希少性がある技術や人間性などは?
A. -狙ってやるのではなく、結果的に希少性が出るのでは?
-自分の実力を最も価値のある形で提供する
-希少とは相対的なものであり、むしろ差別化が大事。インターネットビジネスと業務システムの重なりが希少だと思う。
-人のやらないことをするのが好き。いたずら心があると良い。

デブサミ2012の1日目に行ってきた” への2件のフィードバック

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